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PERSONS

機能や合理性を追求した価値には限界がある。


これからの本当の豊かさを見つめ直し、


デジタルを活用した新しいコミュニケーションに挑戦し


文化的な価値のある豊かな暮らしを提案していきたい。

Shunsuke Murata

  • 2008年入社
  • 環境人間学部
  • 株式会社大丸松坂屋百貨店
  • デジタル事業開発部
2008年
株式会社大丸入社
2009年
店づくり推進部(現MD企画部)にて空間デザイン職を担当
2017年
未来定番研究所兼務、プロジェクトの企画立案を担当。心斎橋店リニューアルプロジェクト参画、アートディレクションを担当。2組のアーティストとアートインスタレーションと彫刻を共創。
2020年
デジタル事業開発部にてPMを担当、アートの領域での新規事業を構築中
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現在の仕事・ミッションについて

2019年までは、大丸心斎橋店のリニューアルプロジェクトで2組のクリエイターとの作品づくりのディレクションをしていました。ひとつはライゾマティクスさんとのコラボレーションでデジタルと彫刻をかけ合わせた「D-WALL」。そして彫刻家の名和晃平さんには「鳳/凰」という伝統と現代アートを融合させた彫刻を手掛けていただきました。去年からは、デジタル事業開発部でプロジェクトマネージャーを担当しています。業務内容はデジタルを主軸にアートに関する新規事業計画の構築です。商談はじめリサーチ、美術館、ギャラリー廻りなどは欠かせません。事業の課題に、日本ではアートを「見るけれども買わない」という背景があります。展覧者数では世界的にも上位ですが、購買は世界の3%くらいなのです。しかしそれは、資金がなくアートが買えないということではなく、教育やリテラシー、商習慣の中にアートを買うライフスタイルがないことが大きな課題なのです。閉じたアート業界を少しでも開き、障壁を下げて、多くの方々にとってアートを買うことが定番になる、というのが事業計画のテーマのひとつです。

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今後の目標について

アートのある豊かな暮らしを日本の新しい定番にしたいですね。ファッションやビンテージワイン、車の購入には、自己表現の一つとして機能する面がありました。アートはその価値観を代替するかも知れないと思っています。起業家やIT企業等の経営層の方々を中心に現代アート購入するという動きがある背景には、起業家とアーティストの価値観や未来に対する想いが似ているところがあると思うからです。また、マネタイズはもちろんですが、しっかりとインキュベーションにも力を入れて、若手作家を支援し、流行で終わらずに、持続的に循環するような環境を事業で実現していきたいです。いま暮らしに大きな変化が起きていますが、そうしたライフスタイル・オケージョンの変化も組み込んだ上で、新しいアートを見せていくデジタルコミュニケーションへの挑戦や、日本の暮らしのあり方の定番としてアートのある豊かさを提案していきたいと考えています。

学生の皆さんへのメッセージ

私は学生時代、人のコミュニケーションを軸とした場合、どんな空間が最適なのかを思考する建築を学んでいました。そして21世紀美術館や直島の海の駅などを手掛けた建築事務所SANAAでのインターン時代、「街や建物をつくるのは建築家だけでなく、オーナーシップも重要である」ということを学びました。その後に、一人で歩くのも危険だった神戸の旧居留地に商業を絡めて開発していくことで街を変えた大丸の街づくりに関する取り組みを知り、感銘を受け僕はここに入社しました。今、新しい事業づくりに取り組んでいますが、未来定番研究所でさまざまなジャンルで“目利き”として活躍する方々と一緒に、少し先の未来を考えるメディアを作っていましたが、ここで培った未来に対する考え方が生きていると思ってます。百貨店は、生まれ変わるしかない状況です。しかしこの状況は、想いと熱意があれば、無限に可能性を広げていける機会と捉えています。大丸松坂屋は百貨の領域を横断して小売というビジネスを行なってきたので、アウトプットの方向性は無限です。松坂屋400年、大丸が300年と歴史が続くには、その理由があり、石橋を叩きながらも革新してきた歴史を見ても、本当にやりたいと思ったらなんでもできる会社だと思っています。価値観が大きく変わる中、本当の豊かさ、より良い未来を創るために、一緒に面白い仕事をつくりましょう。

※Rhizomatiks(ライゾマティクス):広告や宣伝、メディア・アート作品、国内外のアーティストの大規模なライブ公演までを手がけ、人とテクノロジーの関係を探求し続ける企業。

※名和晃平:美術家、彫刻家、京都造形芸術大学准教授。「PixCell」という独自概念を機軸に、多様な表現を展開。

※SANAA(Sejima and Nishizawa and Associates):妹島和世氏と西沢立衛氏による日本の建築家ユニット。プリツカー賞、日本建築学会賞2度、金獅子賞他多数受賞。

代表的な1日のスケジュール

9:30
デスクトップリサーチ:アートに関する情報収集など
11:00
バイヤーチームとのMTG
13:00
某雑誌社編集長とのMTG
15:00
プロジェクトの進捗を社長へ報告
17:00
クリエイティブ会社とのプロジェクトのMTG

WORK

ライゾマさんと行ったアートプロジェクト、DーWALL。今まで一番刺激的な仕事でギリギリまで出来るかどうか不安でしたが達成感のある仕事でした。構想から2年半かかったプロジェクトで、機材の確認で深センまでライゾマのメンバーと行ったこともいい思い出です。

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FAVORITE

僕の大切な家族。こちらは京都のマガザンキョウトという体験型のホテルに行った際にたまたま企画展をしていたアーティストのケント・マエダヴィッチさんに家族写真の代わりに描いてもらいました。色合いとタッチがめちゃくちゃ好みで気に入ってます。

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OTHERS

※所属部門は取材当時のものです