
PERSONS
機能や合理性を追求した価値には限界がある。
これからの本当の豊かさを見つめ直し、
デジタルを活用した新しいコミュニケーションに挑戦し
文化的な価値のある豊かな暮らしを提案していきたい。
機能や合理性を追求した価値には限界がある。
これからの本当の豊かさを見つめ直し、
デジタルを活用した新しいコミュニケーションに挑戦し
文化的な価値のある豊かな暮らしを提案していきたい。
2019年までは、大丸心斎橋店のリニューアルプロジェクトで2組のクリエイターとの作品づくりのディレクションをしていました。ひとつはライゾマティクスさんとのコラボレーションでデジタルと彫刻をかけ合わせた「D-WALL」。そして彫刻家の名和晃平さんには「鳳/凰」という伝統と現代アートを融合させた彫刻を手掛けていただきました。去年からは、デジタル事業開発部でプロジェクトマネージャーを担当しています。業務内容はデジタルを主軸にアートに関する新規事業計画の構築です。商談はじめリサーチ、美術館、ギャラリー廻りなどは欠かせません。事業の課題に、日本ではアートを「見るけれども買わない」という背景があります。展覧者数では世界的にも上位ですが、購買は世界の3%くらいなのです。しかしそれは、資金がなくアートが買えないということではなく、教育やリテラシー、商習慣の中にアートを買うライフスタイルがないことが大きな課題なのです。閉じたアート業界を少しでも開き、障壁を下げて、多くの方々にとってアートを買うことが定番になる、というのが事業計画のテーマのひとつです。
アートのある豊かな暮らしを日本の新しい定番にしたいですね。ファッションやビンテージワイン、車の購入には、自己表現の一つとして機能する面がありました。アートはその価値観を代替するかも知れないと思っています。起業家やIT企業等の経営層の方々を中心に現代アート購入するという動きがある背景には、起業家とアーティストの価値観や未来に対する想いが似ているところがあると思うからです。また、マネタイズはもちろんですが、しっかりとインキュベーションにも力を入れて、若手作家を支援し、流行で終わらずに、持続的に循環するような環境を事業で実現していきたいです。いま暮らしに大きな変化が起きていますが、そうしたライフスタイル・オケージョンの変化も組み込んだ上で、新しいアートを見せていくデジタルコミュニケーションへの挑戦や、日本の暮らしのあり方の定番としてアートのある豊かさを提案していきたいと考えています。
※Rhizomatiks(ライゾマティクス):広告や宣伝、メディア・アート作品、国内外のアーティストの大規模なライブ公演までを手がけ、人とテクノロジーの関係を探求し続ける企業。
※名和晃平:美術家、彫刻家、京都造形芸術大学准教授。「PixCell」という独自概念を機軸に、多様な表現を展開。
※SANAA(Sejima and Nishizawa and Associates):妹島和世氏と西沢立衛氏による日本の建築家ユニット。プリツカー賞、日本建築学会賞2度、金獅子賞他多数受賞。
ライゾマさんと行ったアートプロジェクト、DーWALL。今まで一番刺激的な仕事でギリギリまで出来るかどうか不安でしたが達成感のある仕事でした。構想から2年半かかったプロジェクトで、機材の確認で深センまでライゾマのメンバーと行ったこともいい思い出です。
僕の大切な家族。こちらは京都のマガザンキョウトという体験型のホテルに行った際にたまたま企画展をしていたアーティストのケント・マエダヴィッチさんに家族写真の代わりに描いてもらいました。色合いとタッチがめちゃくちゃ好みで気に入ってます。
大西 則好 Noriyoshi Onishi
株式会社大丸松坂屋百貨店 経営企画室 経営企画部
柏木 敏弘 Toshihiro Kashiwagi
JFRこどもみらい株式会社 社長
木村 光 Hikaru Kimura
株式会社大丸松坂屋百貨店 営業本部 営業企画室 VMD担当(東京店担当)
金 雪梅 SETSUBAI KIN
株式会社大丸松坂屋百貨店 業務本部 総務部 コンプライアンス・リスクマネジメント担当
秀島 麻友子 Mayuko Hideshima
GINZA SIX リテールマネジメント株式会社 プロモーション・サービス部
小井 智矢 Tomoya Koi
株式会社パルコ
プロジェクト開発部
村田 俊介 Shunsuke Murata
株式会社大丸松坂屋百貨店 デジタル事業開発部
村川 佳織 Kaori Murakawa
J.フロント リテイリング株式会社 経営戦略統括部 経営企画部
※所属部門は取材当時のものです